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【フィリピン】出国、パヤタス地区、SPNP、子どもの家(1・2日目)

214日。セントレアに集合し、飛行機の出発が30分ほど遅れたものの、私たちは無事フィリピンに向けて飛び立ちました。いざ到着すると迎えの車が大渋滞にはまり、結局1時間30分ほど遅れ、初日にして2度もフィリピン社会の洗礼を受けることとなります。また、現在日本は冬の真っ只中なのに対して、フィリピンは乾季で日中は30度を超える日もあるため、気温の違いにも衝撃を受けました。1日目の宿泊先はISIS Internationalというシェアハウスのような造りのところでした

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ここでまずオリエンテーションをし、カレカレというお肉と野菜を甘くないピーナッツソースで煮込んだものと、お肉を醤油とお酢で煮込んだアドボ、マンゴーを食べました。ちなみに、フィリピンの主食は米で、パンや麺はスナックとして扱われるため、日本にいるよりもたくさんお米を食べました。

ご飯を食べた後はタガログ語講座を受けました。習った中で研修中たくさん使ったものは

 

おはようございます
Magandan umaga(マガンダン ウマガ)

 

ありがとうございます
Salamap(サラマッ)

 

おいしい
Masarap(マサラッ)

 

の3つです。皆さんもぜひ使ってみてください

 

2日目はパヤタスというもと大きなゴミ山があった地域に行きました。

もともとは美しい谷でしたが、1970年ごろからだんだんと廃棄物が捨てられ、1993年にトンドにあるスモーキーマウンテンというごみ処分場が閉鎖されたことで、毎日たくさんのゴミが運び込まれ、山を形成するに至りました。

また、ここは2000年に大規模なゴミ山崩落事故があり、何百人もの人が亡くなった場所です。2017年に閉鎖されて以降、現在はサイクリング場に姿を変え、大量に生み出されるごみはまた別のゴミ山を形成しています。

ここでごみを集めて働いている人はスカベンジャーと呼ばれ、1150ペソ(約400円)ほどで生活しています。

彼らの多くはゴミ山から集めたもので家を作り、生活しています。

また、稼ぐお金は大半が家族全員のその日の食事に消えてしまいます。食事もお金がある時はご飯や魚などが食べられますが、ないときにはコーヒーを飲んで凌ぐそうです。毎日働いていてもそのような状況のため、ゴミ山が閉鎖されたとき何も食べられなかったそうです。

私たち外の人間から見たらゴミ山のような健康被害を産む危険な場所は閉鎖したほうがいいと考える人が多いかもしれませんが、そこに住んでいる人々にとっては生きていくために重要な場所であり、この問題を真に解決するためには住民と話し合い、現状を知ったうえで解決策を共に考えていかなければいけないのだと思いました。

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午後はSPNP(Sikap Pangkabuhayan ng mga Nanay sa Payatasの略、パヤタスの生計向上のために頑張る母親たち)の方たちのお話を聞きました。この団体は「Kaya ko!」というフェアトレード製品を生産している団体で、名前の通り、参加しているのはパヤタス地区に住んでいる女性です。

写真のようにテディベアを中心に、編みぐるみ・トートバッグ・ポーチなどを販売しています。

お話を聞いた方は、シングルマザーですが、この活動に参加することで4人の子どもに学校を卒業させられたと話していました。現在は次の世代を育てることに力を入れていて、メンバーの方は自分がこの活動に参加したことで生活が改善されたので、ほかの人にもそうなってほしいと語りました。

そして今日からはICANセンター、子供の家に宿泊しました。ここでは現在14人の子どもが生活しており、学校に通いながら共同生活を送っています。ここで子供たちと一緒に夜ご飯を食べた後子どもたちと遊びました。子どもの家にはバスケットゴールやテニスネットがあり、みんなで様々な遊びを楽しみました。また、庭には様々なフルーツが生えていて子どもたちに教えてもらいながらいくつか食べてみました!どのフルーツも酸味があり、特に2枚目の茶色いタマリンドというものは料理にも使われているそうです。

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